日本の大学とカナダの大学の違い ~授業篇~
こんにちは!
今日は日本とカナダの大学を両方経験している私が二者の違いについて説明していきたいと思います。
今回は授業に焦点を当てて見ていきます。
1.授業の重さ
まず、一番大きな違いが、この授業の重さです。
大学にもよると思いますが、日本の大学では、必修科目も含めると、一学期につき10個以上とる学生も少ないと思います。
しかし、カナダの大学で同じ感覚で授業をバンバン取ってしまうと確実に死にます笑
実はカナダの大学は授業一つ当たりの重さが桁違いで、6,7個授業をとっている人は受験生とまではいかないもののほぼそれくらいの勉強をこなしているといっても過言ではありません。
これにはいくつか理由があります。
まず、成績のつけ方の違いです。
ここで、日本の大学とカナダの大学の成績のつけ方の比較を見てみましょう。
・日本(あくまで一例です)
レポート 50%
リアクションペーパー 25%
授業参加 25%
・カナダ(あくまで一例です)
授業参加度 8%
プレゼンテーション 12%
中間レポート 15%
最終レポート 15%
ミッドターム(中間テストのようなもの) 25%
ファイナル(期末テスト) 25%
このように、カナダの大学の授業では複数のテスト&二つ以上のレポート提出を求めるものが多いので、成績のパーセンテージ配分がめちゃくちゃ細かいのです。
これだけ細かく分かれてしまっていると、手を抜くのも極めて難しくなってしまいます。
次に、授業の長さです。
これは大学によって変わるかもしれませんが、私の通っていた大学では、1授業170分のものもありました(例:8:30~11:20)。※もちろん間に休憩はあります。
また、もう少し短い授業時間のものもありますが、そのような授業は週に二回から三回に分けて行われるものがほとんどです。
2.授業開始&終了時間
こちらはあまりピンと来ないかもしれませんが、授業の開始・終了時刻の決められ方も違っています。
これも例で示してみましょう。
・日本
一限 9:20~10:50
二限 11:05~12:35
昼休み
三限 1:30~3:00
※月~金すべて同じスケジュール
・カナダ
月曜日: 経済学 8:30~11:20 フランス語 2:30~4:00
火曜日: 天文学 8:30~9:50 英語文学 12:30~2:00
このように、日本は何時から何時までの何分間が何限というようにきっちりスケジュールが決まっており、それに合わせて教授が授業を入れていくスタイルなのですが、それに対してカナダの大学は、ほかの授業との兼ね合いももちろん考えなければなりませんが、基本的に大学が開いている時間帯であれば、授業の開始時間・終了時間・長さは(おそらく)すべて教授が自由に決めることが出来ます(カナダのすべての大学がそうとは限りませんが、少なくとも私が行っていた大学はそのような形式でした。)。
さて、今回は主に授業について取り扱いましたが、次回は学生にフォーカスしてみようと思います。
良い一日を。