meteoroid, meteor, meteorite 隕石を意味する単語の違い
本日は、天文学の授業中に知って感心したことについてです。
天文学の授業ではたくさんの専門用語が飛び交うので英語の勉強にもなっているのですが、先日私が出会ったのはタイトルにも書かれているmeteoroidという単語。
最初はmeteoriteのスペルミスだと思っていたのですが、どうやら違ったようで、何がどう違うのかずっと疑問に思っていました。授業が終わった後に先生に聞いてみると、どちらも隕石という意味の英単語のようなのですが、どちらも少しだけ意味が違うとのことです。
自宅に帰ってからもう一度自分で調べてみると、なんとこの二つのほかにもmeteorという単語にも隕石という意味があるということが新たに分かりました。
ちょうど疑問に思っていたところ、ありがたいことにこの直後にあった授業の中でこの三つの違いについての説明がありました。
1. meteoroid
meteoroidは、隕石は隕石でも、宇宙空間を浮遊している状態の隕石のことを指すそうです。ちなみに、ここでのmeteoroidは、asteroid(小惑星)よりも小さく(正確には直径が25メートルを下回る場合)、原子一個より大きい物体のことをいいます。また、小惑星が何らかの原因で割れた破片がそのままmeteoroidになることもあるそうです。
2. meteor
では、meteorはなんなのかというと、地球の大気圏に突入して燃えている状態の隕石のことを言います。多くの隕石はこの段階で燃え尽きてしまうことがほとんどのようです。また、meteorには流星という意味もあるのですが、この単語をもともと知っていた方は「流星」という風に覚えていた方のほうが多いのではないでしょうか。ちなみに流星のほうの意味合いが含まれる表現の例としては、meteor shower(流星群)などがあります。ここまでくると、もしかしたら次に説明するmeteoriteの意味が分かる方もいるかもしれませんね。
3.meteorite
最後はmeteoriteです。これは地球の大気圏を抜け、地表に衝突した隕石を指します。とはいえ、meteorがmeteoriteとなって衝突することはレアケースらしく、ほとんどはmeteorの段階で燃え尽きてしまうそうです。隕石はとてつもないスピードで地表に降ってくるので、ほんの数十センチでもものすごい威力を発揮することもあるそうです。まあ、"meteorite"が自分の近くに降ってくる確率なんてものは万に一つもないとは思いますが…
さて、今回は隕石を意味する3単語の違いについてでした。
かなり学術的な内容なので、おそらくネイティブでもわからないという方はいるんじゃないでしょうか。なのであまり実用的ではないのですが、参考になれば幸いです。
それでは皆さん良い一日を。