日本人がついつい使いがちな英語表現集
ついに天文学のファイナルが終わりました。結果はまあまずまずといったところでしょうか。何はともあれ残りは唯一の得意教科であるフランス語だけなので、最後まで気を抜かないように頑張りたいところです。
個人的な話はここらへんで終わりにして、今日の本題に移りたいと思います。
普段英語を話す機会がある方は特になのですが、英語で「口癖」になっているフレーズまたは単語などはありますか? いきなりこう言った質問をされてもほとんどの方はぴんとこないいのではないでしょうか。
これはほとんど個人的な主観に近いのですが、ネイティブはあまり使わないけれど日本人がついつい言ってしまうようなフレーズは実はかなり多いと思っています。今回はその中でも特に印象深いものや日本の文化などを反映していると思ったものをいくつかご紹介したいと思います。
1. sorry
これはなかなか共感する人が多いのでは。。。
やはりこれは言語的な部分の影響がかなり大きと思われます。例えば、英語で謝るときに、ほとんどの日本人がまず最初に思い浮かべるものといえばこの"sorry"です。
一方日本語は謝り方が多種多様。日本人はもはや謝罪のエキスパートといっても過言ではないでしょう。
- ごめんなさい
- すみません
- 申し訳ございません
- 悪い
- 陳謝いたします
- お詫び申し上げます
とまあざっと考えられるだけ挙げてみてもかなり多いです。
このなかには、日本人が英語を話す際に"sorry"と言ってしまいがちになる最も大きな原因と思われるフレーズも含まれています。皆さんは何だと思いますか?
それは、「すみません」です。
例えば、知らない人に話しかけるときに、「すみません」と声をかけるのは私たちにとっては普通ですが、日本人がやってしまいがちなのが、これを直訳することです。
‐「すみません。」
‐「はい、なんでしょう?」
というのは日常で見かけるごく普通の会話ですが、この「すみません」の部分をうっかり"sorry"と言ってしまう人が多いわけなのです。英語話者からするとこれはとても違和感を感じるようなので、かわりに"Excuse me"などを用いればもっとフィットすると思います。ちなみに恥ずかしながらつい一、二年前まで私もこんな感じでした笑
2. maybe
これも同じくついついよく使ってしまう表現の一つなのですが、この表現に関しては、使い方によっては聞き手を混乱させてしまうことになるので、個人的には使い方にはかなり注意しているつもりです。
この表現が口癖になってしまう原因もやはり日本語の言語的特徴によく表れています。
日本語話者の人たちは、無意識のうちに言葉を濁すような表現を使うことが多いです。例を挙げるとすれば、
~レストランにて~
‐「何食べる?」
‐「僕はこれにしようかな。」
このような感じであいまいさを残すのが日本語の特徴の一つといえるでしょう。
このように日本人はしばしば断定を避けるのですが、控えめな感じを出すためについついこの"maybe"を使ってしまうのではないかと私は推測しています。
特に多いのが、上述した分と同じようなことを言おうとして、
"Maybe I want this."
と言ってしまうこと。
こういう風に言ってしまうと、聞き手には、「私多分これが欲しい」みたいな感じに聞こえるので、「じゃあ結局欲しいの?欲しくないの?」となるわけです。
3. NO NO NO
最後はこちらです。一見これだけ見るとよくわかりませんが、特に褒められたときに多くの日本人がこのような返しをしているのをよく見かけます。
これは言語的な問題というよりはむしろ日本人の性格に起因するところが大きいのではないでしょうか。
日本の文化の大きな特徴の一つとして、謙遜が挙げられます。
例えば、日常会話でも、
‐「〇〇さんって英語上手いですよね。」
‐「いやいや、そんなことないですよ。」
とこんな感じ。
これは一見テンプレ通りの返しのように思われるので、英語でも同じ調子で"NONONONO"と言ってしまう人が多いのです。しかし、これはむしろ褒めてくれた人に対する失礼にあたることもあるので、この場合は素直に"Thank you"と返すほうが自然なのではないでしょうか。
ここまで日本人が使いがちな表現をいくつか紹介してきました。繰り返し言うようですが、これはあくまで個人的主観ですので、100%正しいというわけではありません。ご了承ください。
話は大きく変わりますが、昨日バンクーバー郊外を散歩している最中きれいな小道を見つけました。バンクーバーに立ち寄る機会がありましたら、ぜひ探してみてください。
(ただし見つけるのはかなり難易度高いです)